Eimi Mori
Interview #02

自分の想像の範囲に収まる仕事ではない

Eimi MoriKaikai Kiki Galleryリーダー

カイカイキキにはいつ入社しましたか

2020年4月に新卒で入社しました。

カイカイキキに入社を決めたきっかけは

京都の大学に通っておりまして、当時はいわゆる普通の就活をしており、東京に行きたかったので、日本の大企業を中心に受けていました。ありがたいことに、大手の企業から内定をもらいまして、ちょっと気持ちに余裕があったので、自分が本当にやりたかった美術の業界も新卒受けてみようということで何社か受けていきました。その中でも、しっかり会社として運営されていて、先輩から教えてもらえそうな感じもあり、給与水準もしっかりしていたのがカイカイキキで、ここなら東京に出てやっていけそうだし、自分の興味のあまりわかない業界より、自分が好きな美術の世界のほうががんばれそうだな、と思い、無事内定もいただけたので、入社を決めました。

カイカイキキに入社しての感想は?

まずはマネジメントチームに配属になりました。この部署は主に村上隆のアーティストマネジメントを担当しており、社歴の長い方も多いので、入社後も先輩からレクチャーしてくれる環境がありました。でも、正直、実際は想像していたよりもだいぶ大変というか、日々予想もしないような展開で物事が進んで行きました。とても印象に残っていることとして、コロナ禍で入社したのですが、最初にやった仕事が、新卒全員で三芳の工房でマスクの制作だったのです。今思うと、マスクを作ることで、村上さんが作品を作るときの工程を、小さいバージョンで学べるいい経験でした。

どのような業務を担当していますか

Kaikai Kiki Galleryの全体統括、および自社の公式SNSの統括を行っております。

まず、ギャラリーの仕事は3つ軸がありまして、自社のギャラリーでの展覧会をやること、アートフェアに出展すること、お客様対応です。基本的にはカイカイキキ所属のアーティストの作品を展示し販売する仕事です。なので、宣伝広報、現場の設営、作品の輸送・梱包、アーティストとの連絡、お客様との連絡、などなど、業務は多岐にわたります。デスクワークも現場仕事もある、というような感じです。

SNSは直近で新規事業が増えており、最大限活用できてないのではという課題があり、全社横断的な改善プロジェクトに携わるようになりました。

Kaikai Kiki GalleryのInstagramが村上さん個人のアカウントについでフォロワー数が多いので、そこを中心に宣伝広報をやっています。

1日のルーティーンを教えてください

本当に決まったルーティーンがなく、日々やることは変わるのですが、まず8時50分に元麻布のオフィスに出社します。

まずはその日のやることリストを箇条書きします。そして、チームの分も全員まとめて、村上さんに報告します。これによって、自分のタスク整理、チームのタスクの整理に役立っています。

その後、ひたすらそのタスクを消化する、資料を作成したり、数値をまとめたり、何か問題が起こったり、突発的な課題に対応したり、なかなか毎日がカオスです。

デスクワークが基本ですが、アートフェアや展示会の直前などは、設営撤去など現場仕事も多くなったりします。

大体気づくといつも終電間際に帰宅することが多いです。

カイカイキキで働く上で、一番大変なことは何でしょうか

当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、村上さんが見えているものと、自分の見えているもののギャップが大きすぎて、理解が及ばないことが多いので、見えないものをを想像で補いつつ、理解していくことが大変です。あと、物事の進行スピードがものすごく早くてキャッチアップするのが大変です。

失敗も毎日あります。やらかしてしまうことも多々なのですが、それでも学び、少しづつ前進していっています。

カイカイキキで働くやりがいについて教えてください

自分が居なかったら、自分がやってなかったら、達成されてなかったこと、整理されてなかったことで、会社の何かが前進した、村上さんの何かが前進した、ということが起こったときが嬉しいです。

大企業だと、新卒が関わる仕事でこのようなダイナミズムはないだろうなと想像しています。カイカイキキでは、一人ひとりの仕事への依存度が高いです。そのため、責任を持って成し遂げる必要がありますが、うまくいったときは成果をダイレクトに感じやすいと思います。

日々小さな壁、大きな壁にぶち当たるのですが、例えば、○○業務についてのマニュアル的なものがなかった、という小さい壁、これは自分が率先してやることで超えられていく、会社が良くなる、それを繰り返していくと、大きな壁も乗り越えられる。例えば、パンデミックの影響で、私たちだけでなく多くのギャラリーがアートフェアに現地で参加することができない状態が2年ほど続きました。Kaikai Kiki Galleryでもアートフェアへの出展が縮小してしまっており、これは誰も動かす人が居ないので、ギャラリーのチームで情報収集し、出展についてプレゼンし、多くのアートフェアへの現地での出展が再開できたり、といった大きめの壁も超えられました。求められる目標が常に高く、それを達成したとしても、次の更に高いゴールが待っている、私はそんな環境は好きです。

カイカイキキで働くことを考えている方に一言お願いします

自分の想像の範囲に収まる仕事ではなく、複雑な環境下で働くこと、自分で考えて実行することに興味がある方で、美術に興味がある方をお待ちしています。

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